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人畜共通感染症の脅威
――鳥インフルエンザからBSE、エボラ出血熱まで

ウイリアム・B・カレシュ 野生動物保護学会獣医学プログラム ディレクター
ロバート・A・クック 野生動物保護学会副会長

The Human-Animal Link

William B. Karesh 野生動物保護学会(WCS)の獣医学プログラムディレクター、国際自然保護連合(WCU)の獣医師専門家グループの共同議長。
Robert A. Cook 野生動物保護学会副会長で国際自然保護連合の獣医師長。

2005年12月号掲載論文

現代医学によって明らかになっている1415の感染症の60%以上が動物と人間双方への感染力を持っている。鳥インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、エボラ出血熱、牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)などを含むこれらの人畜共通感染症のほとんどは、本来動物の病気であったものが生物種の壁を越えて人間に感染するようになったものだ。また、注目される機会はより少ないが、人間に一般的に見られるヘルペス、結核、はしかは動物にも感染する。病気は生物種や学問領域の垣根を越えて発生するという真実を認識し、それに応じた対応メカニズムを構築しない限り、人類は存亡の危機に立たされることになる。

  • 人・家畜・野生動物の感染症の連鎖
  • 中国における野生動物、家禽類と人間の接触
  • 野生動物の取引と感染の拡大
  • 家畜と感染症
  • 人畜共通感染症にどう対処する

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